LMSは何を基準に比較すべきか
候補3社に同じ60の質問をそのまま投げます。答えが分かれるのは下の9カテゴリで、判定は合計点ではなくP1必須32項目の空欄で出します。
先に聞く質問、先に落とす条件
P1のうち現行LMSが △ · × のマスに先に印を付け、そのマスが候補で ◎ · ○ かを見ます。候補も △ なら、導入前の別課題として切り出します。
| カテゴリ · P1必須 | 判定を分ける質問 | ここで失格になる条件 | タッチクラス |
|---|---|---|---|
| A. 学習戦略 · 成果 1~6 · P1 3 |
既存LMSを入れ替えずに、50~100名 · 4週間のパイロットで1区間だけ検証できるか | 全面移行を前提とした見積しか出ない。参加率 · 修了率 · 運用工数を事前合意の指標として置けない | ◎2 ○4 |
| B. 学習者体験 · アクセシビリティ 7~14 · P1 4 |
モバイルアプリがWebViewの水準ではなく、プッシュ · オフライン保存 · 生体認証まで使えるか | Web · iOS · Androidで進捗が食い違う。アプリがWeb画面を包んだWebViewにとどまる | ◎6 ○2 |
| C. 管理者運用 15~22 · P1 6 |
対象者の割当から修了条件の自動判定 · 修了証の発行まで、管理者が自分で終えられるか | 修了判定 · 修了証の発行 · 権限分離がベンダーへの作業依頼になる | ◎4 ○4 |
| D. コンテンツ · 制作 · 評価 23~30 · P1 3 |
自社のPDF · PPT 1件からコーディングなしでコースを作り、契約終了後にそのコンテンツを持ち出せるか | 顧客が制作したコンテンツの所有権と持ち出し形式が契約条項にない | ◎7 ○1 |
| E. 参加 · LXP · AI 31~38 · P1 0 |
A~D · GのP1に空欄を残したまま、この領域のデモで時間を埋めていないか | P1 0件は意図した設計。他カテゴリの空欄をこの領域の機能で覆う提案なら、順序を戻す | ◎7 △1 |
| F. データ · 分析 39~45 · P1 3 |
未ログイン者 · 未修了者のレポートを管理者が自分でダウンロードするのか、ベンダーに依頼するのか | レポート出力がベンダーへの依頼件になる。AI分析の結果が昇進 · 評価 · 報酬にそのまま接続される | ◎5 ○1 △1 |
| G. セキュリティ · 個人情報 46~53 · P1 8 |
認証書の原本 · 認証範囲 · 有効期限を文書で受け取れるか | 認証を「保有しています」とだけ答え、範囲 · 有効期限を出せない。保存リージョン · 保存時と通信時の暗号化 · SSOのいずれかが未対応 | ◎6 ○1 △1 |
| H. 連携 · 拡張性 54~57 · P1 2 |
人事システム · グループウェア連携の方式 · 費用 · 期間を、いま分けて見積もってくれるか | 連携費用が「別途協議」のまま残る。同時接続の負荷テスト結果の文書がない | ◎2 ○2 |
| I. 構築 · 費用 · 契約 58~60 · P1 3 |
ライセンスのほかに構築 · コンテンツ移行 · 連携 · 運用支援まで足した3年総額はいくらか | 年間ライセンスだけを提示し、構築 · 移行 · データ持ち出し · 解約通知の条件が見積にない | ◎2 ○1 |
60項目の全文 — CSVダウンロード
重要度(P1 32 / P2 27 / P3 1) · 確認方法 · 主管部署 · 「現行LMS」の空欄 · タッチクラスの判定を含む9列。フォーム入力もログインも不要です。
判定の根拠: FAQ · セキュリティ · 認証 · 外部連携 · 料金。項目の構成は World Learning LMS RFP、WCAG 2.2、ISO/IEC 27001、ISMS-P、NIST SP 800-63 を参照しました。
タッチクラスが △ とした3項目
60項目の判定分布は ◎ 41 · ○ 16 · △ 3 · × 0。以下の3件は導入前の別課題として切り出してください。
スキルグラフ · キャリアパス
関心キーワードのキュレーションとパーソナライズ推薦には対応します。職務-力量を構造化したスキルグラフと、それに連結したキャリアパス推薦は別途設計が必要です。
準備資料 — 役割-スキルのサンプル表、HRIS項目、パイロット対象の職務。
AI高リスクHR判断の分離
AI推薦 · 分析の機能はあります。その結果を昇進 · 評価 · 報酬から分離することは製品機能だけでは完結せず、顧客側のデータ利用ポリシー · 人間によるレビュー手順 · 監査ログが揃って成立します。
準備資料 — AI利用の告知、人間によるレビュー手順、権限ポリシー。
キャプチャ防止
キャプチャログ · マスキング · ウォーターマークには対応します。iOSはOSの特性上、完全遮断とは主張せず、ログ · マスキング · ウォーターマーク · ダウンロードポリシーの組合せで対応水準を定義します。
準備資料 — キャプチャテストの結果、ダウンロードポリシー、セキュリティ案内文。
5回のデモで60項目を確認する順序
各回で確認する項目番号を事前に通知すれば、候補間の条件が揃います。
-
資料変換の所要時間を測る
自社資料1件をモバイルコンテンツとショートに変換する — 時間を測る。参加: L&D。 -
学習者アプリを実際に使う
学習者アプリで受講 · コメント · 保管箱 · プッシュを直接体験する。参加: L&D · 学習者代表。 -
管理者の全工程を実行する
管理画面で対象者の割当から修了証の発行まで実行する。参加: L&D · 監査。 -
ライブ・QR出席を並行運用
ライブまたはQR出席の教育を1件、並行して運用する。参加: L&D · 現業。 -
レポートとセキュリティ証跡の突き合わせ
統計レポートとセキュリティの証跡を併せて検討する。参加: IT · 個人情報 · 監査。
よくある質問
合計点が高い製品を選べばよいですか?
合計点は項目数と重み付けに左右され、質問を作った側に有利に出ます。P1のうち現行LMSが × · △ のマスに先に印を付け、その項目が候補で ◎ · ○ かを見ます。候補も △ なら、導入前の別課題です。
現在使っているLMSを入れ替えずに比較できますか?
最初の検討範囲を50~100名 · 4週間 · 教育課題1件 · KPI 1~2件に限定し、既存LMSはそのまま残します。1区間だけ並行運用すれば連携なしで始められ、パイロット前後のレポートで数値の判断ができます。
セキュリティはどこまで確認すべきですか?
46~53番の8項目はすべてP1です。認証の保有有無ではなく、認証書の原本 · 認証範囲 · 有効期限 · 事後審査の履歴を受け取り、個人情報委託契約書と照合します。タッチクラスはISMS-PとISO/IEC 27001を保有し、データはAWSソウルリージョンにあります — セキュリティ · 認証。
チェックリストを候補ベンダーに送れますか?
60項目すべてをCSVで公開しており、フォーム入力もログインも不要です。「現行LMS」列が空欄なので、そのまま送って同じ尺度(◎3 / ○2 / △1 / ×0)で記入してもらえば比較表になります。△ が1件もない回答は、それ自体が判断材料です。
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