LMSのRFPはどう書くか
提案書が互いに比較できないのは、候補ごとに違う問いを受け取っているからです。要求事項の1行ごとに要求レベル · 提出証跡 · 検証方法を固定すれば、「対応しています」という回答は無効になります。
LMS RFP 作成8ステップ
各ステップが、提案書の比較を壊す穴を1つずつふさぎます。
-
調達範囲を一文で確定する
対象人数 · 運用期間 · 既存システムの扱い · 予算帯を1ページ目に。なければ提案の規模が候補ごとに変わります。 -
現行(As-Is)インベントリを添付する
学習者数 · 連携システム · 保有コンテンツの形式と容量。なければ連携工数も移行費用も「別途協議」になります。 -
要求事項を必須 · 推奨 · 任意に分ける
必須は未充足なら失格、推奨は配点、任意は加点。同じ重さで書けば、何も要求していないのと同じです。 -
提出証跡を文書名まで指定する
何を出せば「対応」と認めるのかを発注者が先に書きます。認証書の原本 · 認証範囲のように文書名で。 -
検証方法を発注者が先に固定する
デモ · 文書 · PoC · 4週間パイロット · 契約条項から項目ごとに1つ指定。候補が決めれば得意な場面しか見られません。 -
評価配点と失格ルールを公開する
配点を隠せば価格だけの勝負になります。条件付き回答の扱いまで決めておけば、審査当日に揉めません。 -
費用は3年TCOの様式で受け取る
1年分だけを比べると3年目に順位が入れ替わります。見積書の空欄は0円ではなく「未提示」として減点します。 -
契約終了条件を提案段階で要求する
持ち出し形式 · スキーマ · 所要期間 · コンテンツの所有権。持ち出しサンプルを自ら開くところまでが検証です。
要求仕様60項目 — 必須32 · 推奨27 · 任意1
セキュリティ(46~53)の8項目と、費用 · 契約(58~60)の3項目はすべて必須です。全文はCSV、採点用の評価表は比較チェックリスト — 項目番号は同じです。
ベンダーに求める証跡5種
言葉では答えられない5項目です。右の形式で候補全社に求めてください。
| 証跡 | 要求する形式 | タッチクラスが提出する値 |
|---|---|---|
| 負荷テストの結果 | 結果値とテスト条件(ツール · シナリオ · 測定時点 · インフラ構成)。保証された常時収容量ではないことを明記 | 同時接続 18,000名の負荷テスト値(保証された常時収容量ではない) |
| 単一顧客あたりの最大学習者数 | 単一顧客での最大値。導入顧客数の合計は認めない | 単一顧客あたり最大 39,000名 · 金融17機関・累計約135,800名 |
| 無停止運用の期間 · 障害履歴 | 連続運用の期間、直近3年の障害履歴(発生日 · 影響範囲 · 復旧時間)、SLA | AWS基盤 · 金融分野で5年間の無停止運用。SLAと障害履歴は契約段階で提供 |
| 委託先セキュリティ監査の実績 | 実施機関 · 年度 · 点数(または合否)と証跡資料 | 委託先セキュリティ監査 99.1点(2023年) · 個人情報の最小収集 · 損害賠償責任保険 |
| 認証機関での直接確認 | 認証書の原本 · 認証範囲 · 有効期限 · 事後審査の履歴。照会は発注者が自ら行う | ISMS-P · ISO/IEC 27001 を保有 — isms-p.or.kr · iso.org · セキュリティ詳細 |
タッチクラスが条件付きで回答する3項目
60項目のうち「充足」と答えない項目です。候補全社に同じ問いを投げてください。
スキルグラフに基づくキャリアパス連結
関心キーワードのキュレーションと推薦には対応します。職務-力量を構造化したスキルグラフは別途設計が必要です。
候補への問い: スキル体系は製品に内蔵されているのか、顧客が自ら作るのか。内蔵であれば、その出典と更新周期を求めてください。
AI分析と高リスクHR判断の分離
AI推薦 · 分析の機能はあります。昇進 · 評価 · 報酬との分離は、顧客側のデータ利用ポリシー · 承認手順 · 監査体制が揃って初めて成立します。
候補への問い: 正しい回答は機能一覧ではなく、データの利用範囲を契約に明記するという一文です。
キャプチャ防止 — iOSのOS制約
キャプチャログとマスキングには対応します。iOSではOSの特性上、完全遮断とは主張しません。製品の限界ではなく、プラットフォームのポリシーによる結果です。
候補への問い:「完全遮断」という回答が来たらOS別の対応範囲表を受け取り、実機でキャプチャを試してください。
よくある質問
タッチクラスと共に歩む企業















































